熱気球の立ち上げとフライト
1)立ち上げ準備
 先ず、気象状況、風向に基づき飛行計画を立て、重量などを確認します
バスケットにプロパンガスボンベを積み込み、バーナーをセットします。バーナーの操作チェックもします。
球皮を風下側に引き出し、球皮のステンレスワイヤーをバスケットに接続します。
2)インフレーション
パイロットの指示によりクルーが配置につきます。インフレーター(大型の扇風機)で球皮に風を送り込みます。  (両サイドから開口部を広げる。)        
頂部パラシュートをセットし、球皮を空気で膨らませます。球皮がある程度膨らんだら、バ−ナ−を点火して球内を暖めます。
この時球皮が急に上がらないように、頂部を押えるロープ(クラウンロープ)を引っ張ります。球皮の浮力が大きくなったらクラウンロープをゆっくり緩めてバスケットを立てると共に、浮上してしまわないようにバスケットを押えます。
これで気球はいつでも飛び立てる状態です。ここまで、およそ30分前後です。
地図や高度計など必要装備を搭載します。パラシュートリップの作動を確認チェックします。
3)フライト
バーナーで更に加熱し、いよいよテイクオフ(離陸)です。
高度を調整し、色々な風の層の風向きを探し、希望の方向に近づくように飛行します。
フライト中は安全第一に考え、特に高圧線や鉄塔に注意します。また、風速、風向が適当でないと判断されれば、直ちに着陸できる態勢に入ります。
 気球は風と共に移動するので、上空でのフライト中はほとんど風を感じません。
(係留フライトで風があるときは、ロープで引っ張られますので、バスケットが揺れることがあります。風速が3m/秒を越えると揺れが大きく危険な状態になります。) 
4)着陸
風下に障害物のない十分な広さの場所を上空から見定めます。徐々に高度を下げて近づきます。
地上付近では風向が異なることもありますので、たき火の煙や旗のたなびく方向に注意します。
そしていよいよランディング(着陸)です。
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